予言者と預言者の違い、ひとことで説明できますか?
どちらも普通の人にはわからないようなことを超能力で知って他の人に伝える人という印象があると思います。
今回はこの2つの違いについて書いていきます。
目次
予言とは
予言の予と言う漢字は予想、予知、予定などの予で、未来の事と言う意味があります。
予言は未来のことを言いあてるという意味です。
預言とは
預言の預は、あずかると読みますね。
預言は神から預かった言葉なのです。
つまり神が人間に伝えようとしていることを預言者がことづかり、メッセンジャーとなって伝えるということです。
預言の内容は、洗礼者ヨハネがイエス・キリストの登場を告げたり、モーセが神との約束である十戒を授かったりというものがあります。
つまり、未来のことであるかどうかに関係なく、預言は神からの言葉と言うことです。
もちろん預言の内容が未来に言及すると言うこともあります。
預言が予言であることもありますが、別に予言でなくても預言なのです。
予言と預言の違い
予言は未来のことを言い当てることで、
預言は神から授かった言葉を人々に広めると言う意味でした。
被る部分もありますが違う言葉です。
宗教の文脈で出てくるのは大体預言です。
ノストラダムスが書いた詩集は占星術による予言です。
英語では?
日本語では漢字が違いますが、英語ではどうなるのでしょうか。
google翻訳では
「予言する」はpredict
「預言する」はprophesyとなっています。
predictはpre+dictであり、前もって言及する、つまり未来のことについて言うという意味になります。
dictはdictionaryなどにも使われていますね。フランス語で「話す」はdireですし、ヨーロッパの言語に共通の語源のようです…というのは余談ですが。
prophesyは、ギリシャ語の「代弁する」が語源のようです。
ただ、日本語と違い「予言」の意味にも使われます。
預言の中には未来を当てるものもあるため、そこから転じて予言の意味にも使われるようになったのかもしれません。
人間は神の御業以外で未来を当てることはできないから、予言はすなわち預言という考えもできそうです。
sadhiasu
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