SCP-8900-EX「青い青い空」の解説
SCP-8900-EX「青い青い空」は、視覚に影響を与える現象系オブジェクトです。
SCP-8900に感染した人は、可視スペクトル(色の見え方)が変わってしまいます。
末尾にEXがついているように、「Explained」オブジェクトです。
Explainedオブジェクトとは、過去はSCPでしたが、今はもう原理が解明される等でSCPではなくなったものをいいます。
SCP-8900の場合、もともとはKeterでした。
ですが、接触しただけで感染するため、収容方法が実質的に存在せず、全世界に広まってしまいました。
SCP-8900は非常にありふれたものとなってしまったため、
財団は社会の混乱を防ぐため記憶処理薬を散布し、(アンニュイ・プロトコル)
SCP-8900が世界中に広まる前の色の記憶はすべての人から失われました。
つまり、今私達が見ているあらゆる色は、すでにSCP-8900の影響を受けたものであり、
この世界の色は本当の色ではないということです。
この事実はO5だけが知っています。
「青い青い空」というタイトルは、「青い「青い空」」と解釈できます。
私達が見ている青い空は、本当は「青い」のです。その本来の「青」を見ることは、永遠に出来ません。
本来の色はどんな色?
SCP-8900の影響を受ける前の世界がどんな色だったかについてはいくつかの説があります。
・白黒だった。
・白黒ではなく、今の色とは違う色だった。
これについては、作者のtunedtoadeadchannel氏がコメントしており、
「世界は白黒で、青や赤の色彩があった」ことが明らかになっています。
私達から見ると灰色に見えるものが青や赤であったということです。
元ネタ考察
このSCPはおそらく白黒テレビや白黒写真から着想を得たものと思われます。
また、色覚異常を持つ人々(色盲)と関係があるかもしれません。
コメント