ゲームやってない京アニ版だけ見た人の意見です。
名雪はかなり身につまされるキャラだった。
栞もそうだけどちょっとずれるのでおいておく(あっちは死に近い親しい人との関係)
名雪は思えばアニメキャラで一番自己投影してしまうかも。
もともとあんまり投影とかしない(つもり)なのだけど
名雪には、父親がいないのが関係してるのか、秋子さんしかいない
台詞を聞けば説明の必要はないんだけど、秋子さんが危篤になったら祐一くんも香里も締め出してしまう
祐一くんと香里はただの友人じゃなくてかなり近しい、家族一歩手前ぐらいの仲(というか祐一はいとこだし一緒に住んでる)なんだけど、それでもだ
Kanonの考察で、名雪の不幸は一番軽いと書いてる人いたが、そうでもないんじゃないかと
これも受け売りだが、名雪は手酷く裏切られたわりにずっと祐一くんが好きでいる
7年も、高校生になってもずっと
全然会いに来ないのに
もう祐一くん以外と恋愛はできないと
恋愛ができないというのは大きい
結婚と子作りができないから
だから名雪は祐一くんに選ばれなかった場合本当に一生涯秋子さんだけになってしまう
その秋子さんが危篤(たぶん本物の奇跡が起こらないと確実に死ぬ)なんだから
これは不幸とか言ってる場合じゃなくないかな
名雪ルート行かなかったら名雪自殺しそう
真琴とかあゆあゆに対して一緒に住みたいとよく言っていたのは秋子さん以外に本物の家族が欲しかったからじゃないかなあ
香里と北川とは一緒に住めないから やっぱり愛が愛着である以上一緒に住まないで家族になるのは難しい
あゆあゆも母親を亡くした直後に祐一と会っているんだよね
父親は?って感じだけど
もし虐待とかされてたら祐一くんに依存するのはわかる 子供だし
その祐一くんに…忘れないでって言ったのに、妄想の自分を作られて、本物の自分は見てもらえないで7年経過とか…
あゆあゆついでだけど、あゆは幼少期にすでに母親を亡くしていてそれを克服してるから名雪の上位互換だ、という意見があった
これはフィーリングでしかないんだけど、幼少期に亡くすのと自我ができてから亡くすのでは意味が違うと思う
幼い子供にとっての親は親でしかないけど、自我が確立した子にとっての親は親としてだけでなく自分でない他人としての面もある
親が最愛ならそれは人生の伴侶と同じ重要性をもつ
やっぱり鍵は考察したほうが楽しめる
真琴ルートと栞ルートは考察いらないのでおすすめ
泣くよあれは!
だって人が死ぬんだよ…
切実に…
鍵作品はよくできてる、目の付け所がいい
それだけじゃなくてちゃんと描ける
お話自体も演出も そうおもいます
人がお話に感動する条件は、①感性が合うこと、②内容に自業自得とか目的ブレブレとか変なところがないこと、③演出がいいこと だと思うので
鍵は自分にとっては全部ハイレベルで満たしてた