時をかける少女に出てくる千昭は、ある絵画を見るために未来から来ました。
絵を見るためだけです。
もう見る手段がなくなったと話す画面では本当に落ち込んでおり、絵を見ることができたら一生覚えておくつもりだったと言っています。
画家でもなさそうなのに、なぜそんなに絵が見たかったのでしょうか。
理由を考察します。
絵画は世界が滅びそうなときに書かれたもの
千昭が見たがっている絵は、水風船のようなものと人間の顔がある抽象的な絵ですが、
作中の説明でこれは飢饉と戦争により人間の社会が揺らいでいたときに書かれたものだと言われています。
これがポイントになります。
千昭の元いた世界は衰退している
千昭がどんな世界から来たかを表す台詞があります。
「野球はない」
「人間が少ない」
またタイムリープできる機械が作られていることから、50年100年というレベルではなく、もっと先の未来から来ていることがわかります。
おそらく、千昭の元いた世界はもうすぐ住めなくなるようなところです。
自分の生きる世界が滅びようとしているという局面で、同じような境遇にあった人が描いた絵をどうしても見たかったのです。
見れば、希望が持てるかもしれませんし、絶望しかないかもしれません。
それでも何かを得るために絵が見たかったのです。
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