日常会話で何気なく使っている言葉の中で、麻雀由来のものを紹介します。
麻雀をやったことがなくても、よく聞くものがあるのではないでしょうか?
リーチ
なにかにあと一歩、という状況をさします。「リーチがかかる」とも使います。
漢字では立直と書きます。reachやleachではありません。英訳するなら、「call」です。
あと1つ牌が揃えば和了(アガリ)の形になることを宣言する行為をいいます。1000点を場に出す必要がありますが、1翻つきます。
他家(ターチャ:他のプレイヤー)への牽制にもなるため、うまく使えばゲームをコントロールできる手です。
どちらかというと、ビンゴゲームやパチンコの言葉というイメージが強かったのではないでしょうか?
もともとの発祥は麻雀なのです。
正直なところ、私も昔はビンゴとセットになる英語かと思っていました。
安パイを切る
安パイ(あんぱい)というのは、安全牌(あんぜんはい)の略です。
麻雀をやったことがない人は、「選んでも安全な選択肢」と思っていることが多いのではないでしょうか。
確かにそうなのですが、安全牌は「捨てても安全(ロンされない)」な牌(ハイ:ポーカーにおけるカードのようなもの)という意味なため、少し意外かもしれませんね。
※ロンされるというのは、他のプレイヤーのアガリ牌を捨ててしまった場合、その人を和了らせてしまうことです。点数を奪われる(ちなみにこれを振り込むと言います)ため、基本的には最も避けたいことです。
トイメン
麻雀は4人でプレイします。当然他のプレイヤーは、右と左と前がいることになります。
トイメンは「対面」、つまり自分の真向かいに座っている人の意味で、中国読みです。
普通たいめんと読む状況でトイメンという言葉を使う人がたまにいますが、間違いなく麻雀好きですw
連チャン
連荘、れんちゃんと読みます。
これもパチンコのイメージのほうが強いかもしれません。
麻雀では、親番(おやばん)という概念があります。プレイヤー4人のうち、1人が親です。
親は順々に回ってきますが、親が和了るともう一度その人が親になります。
親は、点数の増減が他のプレイヤーの1.5倍になるため、自分の親番を続けることができれば大きくリードできます。
この、親番が続くことを連荘と言います。
日常会話では、単になにかが連続することを連荘と言うことがあります。
オーラス
オールラスト(all last)、全体から見て最後という意味です。
麻雀は運の要素が絡むので、1回で終わることはなく、回数を重ねてトータルで勝負するのが普通です。
誰かが和了ると「局」が進みます。局を4回やるのが東風戦、8回やるのが半荘戦です。
このうち、最後の局を「オーラス」といいます。
おわかりでしょうが、和製英語です。中国語ではありません。
役満
麻雀では、役ごとに点数が設定されていますが、その中で最大のものが「役満(やくまん)」です。
国士無双(こくしむそう)や九蓮宝燈(ちゅーれんぽーとー)は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
九蓮宝燈は、和了ると死ぬと言われているアレです。
数え役満というものもあります。これは、低い点数の役が複合して役満と同じ点数になることです。
厳密には役満の上もありますが(ダブル役満など)、ほぼ出ません。
日常会話では、全部の条件が完璧なときに使います。
たとえば、イケメンで高身長高年収な人ですね。
いかがでしたでしょうか。
麻雀というゲームに興味を持った人はぜひやってみてくださいね。いい気晴らしになります。
私はスマホアプリでよくやっています。