【解釈・考察】 SCP-2006「おおこわいこわい」解説~かわいい癒やし系SCPがなぜKeter?

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SCP-2006「おおこわいこわい」の概要

SCP-2006は、意思を持ち、話すことができる直径50センチの球形の実体です。
オブジェクトクラスはKeterです。
SCP-2006はあらゆる姿(質量や化学組成を含めて)に変身でき、多くの人間に怖がられることを目的としています。
ただし、人間の感情の細かな機微を読み取ることはできないようです。
また、人を脅かしたあとはどういうわけか友好的になります。

SCP-2006に損傷を与える試みは失敗しています。

収容方法

SCP-2006は気密収容室に収容されており、絶えず形状の変化を監視されています。
また、SCP-2006の担当職員は恐怖に焦点を当てた演劇の訓練を受けます。

SCP-2006には毎月新たなB級ホラー映画を鑑賞させます。
担当職員は、SCP-2006がこれらの映画は秀逸であると思い込むように接しなければなりません。
つまり、SCPが映画の真似をしたら怖がる演技をしなくてはなりません。

SCP-2006は怖くない?

B級ホラー映画を見せられて、それが人々を恐怖に陥れるのに有効な手段だと勘違いさせられているSCP-2006はおもしろく、かわいく思えるかもしれません。
ですが、SCP-2006はKeterオブジェクトであり、あらゆる姿に変身できます。
たとえばB級ホラー映画より核兵器や戦争のほうが恐ろしいということにSCP-2006が気付いてしまったら大変なことになります。
別のSCPに変身されるかもしれません。

 

私達がSCP-2006を笑っていられるのは、細心の注意をはらって収容しているからです。
一歩収容室の外へ出れば、SCP-2006は洒落にならない恐怖を学習してしまうでしょう。
人類にとって未曾有の脅威となる可能性がある、という意味でSCP-2006はKeterなのです。

全SCPの中で最恐になれる、ということは間違いありません。

筆者の感想

王道でとてもクオリティの高いSCPです。
単なるチート殺戮兵器などではなく、危なっかしくて、
なんとかうまく収容するのが味噌。収容方法をミスったらやばいことになる、
という特性がscpの真髄を感じさせますね。

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