ジュラシックパークのTレックス、本当は吠えない? 「威嚇」の生物的な意味

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映画に登場する肉食恐竜は、人間を追い詰めてガオー!と咆哮します。

私はあの雄叫びシーンを見るたび、ビビるより違和感を感じてしまいます。

今回は私がいつも感じている違和感について書きます。

獲物に向かって威嚇はしない

咆哮シーンを見て思うことは、「なんで自分から追いかけてる人間に怯えてるんだ?」です。
大声で吠え立てるのは、威嚇です。

 

威嚇は自分より弱い相手にはやりません。
強い相手、同じくらいの相手に対してやってこそ、意味があるものです。

 

隠れている人間の真横で吠えるのは、わざわざ獲物に自分の場所を教えてやり、逃げるチャンスを与える行動なのです。
仕留めた後に吠えるのも、ライバルにみすみす餌を渡すことになります。

 

生物が威嚇する場面は大きく分けて2パターンあります。
第一に、捕食・攻撃されそうな場面です。
自分は大きく健康で強いから、倒すのは困難だぞと示すのです。
カマキリと目があったら鎌を広げてきたという経験がある方も多いのではないでしょうか。
怖がっている犬はしっぽを巻きながら武器である牙をむき出しにします。

第二に、縄張りやメスを取り合う場面です。
自分と何かを争うライバルへの威嚇です。これは、不要な戦いを避けるという意味で双方にメリットがあります。
具体例は、ズキンアザラシのように部位を膨らませて体を大きく見せたり、キリンのネッキング(首を打ち合う喧嘩)があります。
これらは殺し合いというより決闘のようなものです。もちろん死んでしまう場合もあります。

仲間とのコミュニケーションとして吠えていた可能性はある

Tレックスが全く吠えないかというと、そうは言いきれません。

 

威嚇は敵・ライバルへのコミュニケーションですが、大きく声を出す行為自体は仲間とのコミュニケーションにもなります。

 

大音量で咆哮するというとライオンを思い浮かべる方が多いでしょう。
ライオンの咆哮は、別のライオンに自分の縄張りを示すためのものです。

 

映画の肉食恐竜は、集団で狩りをしているので、実は人間にではなく仲間に吠えているのかもしれません。

 

 

 

…と、ここまでツッコミをいれてしまいましたが、吠えない恐竜は迫力がありませんね。
やはり映画は映画として楽しむのが一番です(無理やりオチ)。

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