「グラフィック心理学」(サイエンス社)初心者におすすめの心理学入門用教科書

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読みました:サイエンス社「グラフィック心理学」北尾倫彦・中島実・井上毅・石王敦子共著

教養として最低限身につけておきたい心理学を学べる教科書です。
まさに心理学入門といった感じで基礎知識がつきました。
まずこれを読んで、興味が出た分野の本を買うともっといいのかもしれません。

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収録内容

どんなことが書かれているか、目次を引用します。
第0章 心理学とは
第1章 知覚
   (形の知覚、空間の知覚、運動の知覚、知覚の情報処理、注意)
第2章 記憶
   (記憶のしくみ、知識としての記憶、日常世界での記憶)
第3章 思考
   (問題解決における思考、推理における思考、確率を判断する、意思決定の特性、思考の個人差)
第4章 社会的認知
   (対人認知、帰属、対人関係の認知、態度変容、集団の認知)
第5章 感情・動機づけ
第6章 パーソナリティ(とらえ方、テスト、形成、適応のメカニズム)
第7章 発達(胎生期・乳児期、認知の発達、言語能力の発達、社会性の発達、自己の発達、成人期・老年期)

初心者にもわかりやすい

心理学の勉強をしたことがない方におすすめの教科書です。
私は、高校生のときセンター試験の倫理政経が必要だったので、その分の勉強をしたくらいで、
あとは心理学についての知識といえばネットやテレビでたまたま見て覚えたものくらいでした。
効用やゲーム理論は経済学にも出てくるので別ですが…
とにかく、その私にもすらすら読めました。世間には教科書と銘打っていても難しい本もありますが、この本はまさに教科書の親切さです。

データが豊富で説得力がある

具体的な実験の結果がたくさん載っています。
心理学はどうしても数学とは違うので、理屈だけを聞いても納得しにくいと思います。
その点この本は細かく実例を示してくれるので嬉しいです。

個人的に面白かったところの例

この本はよくまとまっていて要約のしようがないので、面白かったところを挙げるとほぼ引用になっていまいそうです。
なのでひとつだけ例を挙げます。

カードが4枚あります。
「片方が母音なら裏側は偶数でなければならない」
このルールが守られているか確かめるためには次のうちどれをめくればいいでしょうか?
「E」「K」「4」「7」

…正解はEと7です。この問題の正解率は4%です。

次に、「母音」を「飲酒している」、「偶数」を「年齢」に変えてみます。
そしてカードに書かれているのは、ある人々の情報だとします。
「ビールを飲んでいる」「コーラを飲んでいる」「22歳」「16歳」

これだと明らかに1枚目と4枚目をめくるべきだと分かりますよね。
二つの問題の論理構造は同じです。違うのは言い方です。内容で正解率がここまで違うことを主題化効果と言います。
このような現象が起こる理由は、…
続きはぜひ本でどうぞ!

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